世界遺産 姫路城④ 長壁(おさかべ)神社
姫路城天守閣に長壁神社が祭られています
御祭神は光仁天皇(白壁王)の王子刑部親王とその王女富姫の御二柱。
長壁神社といえば、「ゆかた祭」のお宮さんとして有名だそうです
もともとは街中にあったのに、城内にもってきたそうです
一度、天守閣ではないところに一度移築されたものの神のたたりがあるといわれ
再び城内に祭られたそうです。また城外にも長壁神社は存在してます
これは、お参りが城の中だけだと武士しかできないという理由からだそうです
姫路城の天守閣に隠れ住んでおり、年に一度だけ城主と会い、城の運命を告げていたと言う
長壁姫がこのように隠れ住んでいるのは人間を嫌っているためであり、
住処に人が立ち入ると、3メートルもの身長に巨大化して追い払ったという
おさかべ姫の姿は書く人によってまちまちで、老婆だったり貴高い女性だったりしている
森田図書が肝試しで天守閣に駆け登ったところで長壁姫と出会い、「何をしに来た」と訊ねられて
「肝試しです」と答えると、その度胸と率直さに感心した長壁姫は肝試しの証拠品として
しころ(兜につけて首元を守る防具)をくれたという。
剣豪の宮本武蔵も長壁姫と出会い、彼女に取りついていた妖狐を追い払い、
彼の豪胆さに感銘を受けた長壁姫が宝剣を授けたともいうが、
これは前述の『老媼茶話』をもとにした伝説ともいわれる。
井原西鶴による『西鶴諸国ばなし』では、長壁姫は800匹の眷属を操り、自在に人の心を読みすかし、
人の心をもてあそんだと、妖怪として人間離れした記述が為されている
北尾政美による黄表紙『夭怪着到牒』にも「刑部姫」の表記で登場しており、
同書では刑部姫の顔を見た者は即座に命を失うとある
長壁姫の正体は一般には老いたキツネとされるが、井上内親王が
義理の息子である他部親王との間に産んだ不義の子、伏見天皇が寵愛した女房の霊、
姫路城のある姫山の神などの説もある
また『綜合日本民俗語彙』では、姫路から備前にかけての地域ではヘビがサカフと呼ばれることから、
長壁姫を蛇神とする説が唱えられている
おさかべの漢字は 長壁 や 刑部と書きます
もともとは刑部氏の氏神だったそうです
世界遺産 姫路城⑤ 播州皿屋敷編に続く
- 関連記事
-
- 世界遺産 姫路城⑥ 足?ひげ?(笑)
- 世界遺産 姫路城⑤ 播州皿屋敷編
- 世界遺産 姫路城④ 長壁(おさかべ)神社
- 世界遺産 姫路城③ 大柱と見どころ
- 世界遺産 姫路城② 存続の危機編